日本で観られるマンブルコア映画一覧
雑なあらすじとわたし 余人には内緒だが、映画における雑なあらすじ探しを日々の暇つぶしにしている。wikipediaに載ってるようなあらすじもたいがい雑なのが多いが、金が絡んでるはずのところでも案外手を抜いてたりする。今日も iTunesでこんな雑なあらすじを見つけた。 いくらなんでもなげやりすぎる。 『新しい夫婦の作り方』(Digging For...
View Article今週のトップ5:『卑しい肉体』、『ニューヨーカー誌の世界』第五話、『くまみこ』、『ボブとデイヴィッドと』、『ナイト・ビフォア』、『成果』、脱走して死んだシマウマ
読書会までに『涙香迷宮』読めなかったショックで気力がわかない。イーヴリン・ウォー『卑しい肉体』卑しい肉体<20世紀イギリス小説個性派セレクション>作者:イーヴリン・ウォー,大久保譲出版社/メーカー:KADOKAWA / 中経出版発売日: 2013/03/14メディア:Kindle版この商品を含むブログを見る 傑作。構図的にも物語的にもかっきりキマって流麗なスクリューボール・コメディ。...
View ArticleiTunes における映画の雑なあらすじ分類
基本的に iTunesで販売・レンタルされている映画に書かれているあらすじはきちんとしている。 どこの馬の骨とも知れないやつが無償であらすじを書く Wikipediaや見放題パックで売りっぱなしの Netflix などとは違って、映画会社もアップルもカネとるために売ってるのだから、すこしでも客のハートにひっかかるように努力するのはあたりまえの話だ。 ところがそんな...
View Article今週のトップ5:『バットマン vs スーパーマン』、『ドリームホーム』、『マジカル・ガール』、『砂上の法廷』、「Georgia」、アニメ『くまみこ』第一話
ルーシー・シュローダー「GeorGia」(Vance...
View Article2016年四月期、注目の新刊25冊
2016年4月の新刊チェックリスト - フィララバキシア*4月9日時点。発売は予告なく延期されるおそれがあります。『追悼文大全』三省堂追悼文大全作者:共同通信文化部出版社/メーカー:三省堂発売日:...
View Articleここ二週間あまりの間でよかったコトとモノ:『ボーダーライン』、『スポットライト』、マジヒス、『タンジェリン』、『ピンフォールドの試練』、『ヴィラネス』、『...
門井慶喜の『マジカル・ヒストリー・ツアー』 が推理作家協会賞を受賞。マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代作者:門井慶喜出版社/メーカー:幻戯書房発売日: 2015/10/29メディア:単行本この商品を含むブログ (2件)...
View Article万物のアルケーはクマである。――『レヴェナント:蘇りし者』の第一印象
「一度、熊を見たことがある。トラバサミの罠にかかっていた。熊は自分の脚を食いちぎり、罠から逃れた。アラスカでのことだ。その一時間後に川でうつ伏せになって死んでいたよ。まあ、いわば自分らしく死ねたわけだ」ドラマ版『ファーゴ』、第八話 クマーン(挨拶)。 本感想はトレイラーで明かされている程度のネタバレを含みます。私はクマを諦めない。映画「レヴェナント:蘇えりし者」特別映像:Themes Of The...
View Article『ズートピア』スタッフインタビュー記事翻訳:脚本家、プロデューサー編
逐語訳でも完訳でもない。原文:http://www.slashfilm.com/zootopia-writers-interview/インタビュイー:ジャレド・ブッシュ(共同監督、ストーリー、脚本)フィル・ジョンストン(ストーリー、脚本)クラーク・スペンサー(プロデューサー)インタビュアー:ピーター・サイレッタ――制作過程について伺いたいです。といっても、これまで他のインタビューで似たような質問を訊...
View Article『ズートピア』スタッフインタビュー記事翻訳:監督編
逐語訳でも完訳でもない。原文:http://www.slashfilm.com/zootopia-directors-interview/インタビュイー:リッチ・ムーア(監督)バイロン・ハワード(監督)インタビュアー:ピーター・サイレッタスパイ映画だった『ズートピア』ハワード:まずはじめに……そうだな、ジョン・ラセター*1から新しい映画のアイディアを求められた場合、最低でもアイディアを三つ出さないと...
View Article今週のトップ5:『レヴェナント』、『ズートピア』、『ズートピア』、『ズートピア』、『ズートピア』
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督『レヴェナント』映画「レヴェナント:蘇えりし者」坂本龍一さん音楽版予告 イニャリトゥは大して好きでもなかったんだけど、さすがに大した映画だと驚かざるを得ない。万物のアルケーはクマである。――『レヴェナント:蘇りし者』の第一印象 - 名馬であれば馬のうち...
View Article日本語で読める『ズートピア』のインタビュー記事の一覧
主な人物バイロン・ハワード(監督*1 Director &ストーリー Story)リッチ・ムーア(監督 Director &ストーリー Story)ジャレド・ブッシュ(共同監督 Co-Director & 脚本 Screenplay &ストーリー Story)クラーク・スペンサー(プロデューサー Producer)フィル・ジョンストン(脚本 Screenplay...
View Article『ズートピア』におけるハードコア反復/伏線芸のすべて
TLで『ズートピア』鑑賞済み人数が『マッドマックス:FR』並に達した(肌感覚)のでそろそろ『ズートピア』のネタバレをしてもいいんじゃないかと思った。 そういうわけで、本記事は『ズートピア』の重大なネタバレを多数含んでいます。 っていうか基本的に観た人向けに書かれてます。チェーホフの機関銃 「チェーホフの銃」という概念がある。...
View Article『ズートピア』の制作史、および『ズートピア』のテーマは「差別」であるのか?
当ブログの最新記事一覧が『ズートピア』で埋め尽くされてて『乙嫁語り』のパリヤさん顔で「うへえ」となりそうな今日このごろですが、もうちょっとだけ『ズートピア』の話をしたいと思います。 今回はズートピアの制作過程について、です。ガイドブックや各種インタビューを読んだ人は漠然とながら掴んでるようなことだと思います。...
View Article今週のトップ5:『リック・アンド・モーティ』、『アノマリサ』、『シビルウォー』、『ロブスター』、『さざなみ』、『ミラクル・ニール!』、『天声ジングル』発売...
『ズートピア』バブルも一段落ついたので、ぼちぼち通常営業に戻ります。ダン・ハーモン、ジャスティン・ロイランド『リック・アンド・モーティ』『コミ・カレ!(Community)』のダン・ハーモンと、その愛弟子ジャスティン・ロイランドがクリエーターを務めた大人向けアニメ*1。日本では今のところ Netflix 限定配信。Film Theory: Rick's True Crime EXPOSED!...
View Articleディズニーのキツネ史:『ピノキオ』から『ズートピア』まで/前編
目次目次Twentieth Century Foxes in Disney1930年代:ディズニーのキツネ前史「キツネ狩り」(The Fox Hunt、1931年、ウィルフレッド・ジャクソン監督)「ドナルドのきつね狩り」(The Fox...
View Articleディズニーのキツネ史:『ピノキオ』から『ズートピア』まで/後編
proxia.hateblo.jpからのつづき。『ズートピア』他のネタバレを含みます。 ズートピア (ディズニーアニメ小説版)作者:スーザン・フランシス,橘高弓枝出版社/メーカー:偕成社発売日:...
View Article今週のトップ5:『ヘイル、シーザー!』、『マクベス』、『ドン・キホーテの消息』、『大転落』、『日曜はあこがれの国』、『ザ・カルテル』、『ナイト・スリーパー...
思い出せるだけ。コーエン兄弟『ヘイル、シーザー!』映画『ヘイル、シーザー!』予告編 シネアスト讃歌。 ところでコーエン兄弟のコメディを下に見る人達の気持ちがよくわからなくて、だってフツーに面白くない? 無駄に豪華でハイクオリティだけど、そのまま二時間観るのはキツイかもしれない劇中劇を矢継ぎ早に繰り出されるだけでも面白くない?...
View Article『デッドプール』と人間の條件
Deadpool、ティム・ミラー監督、レット・リース&ポール・ワーニック脚本、2016 君たちに問う!! 君たちは人間か!! 『人造昆虫カブトボーグV×V』あんまりまとまった感想がおもいつかないし、映画の『人間の條件』とは関係ない。映画『デッドプール』予告編感想その一:TJミラー最高説。...
View Article今週のトップ5:『ゼロヴィル』、『ワイルド・ギャンブル』、『デッドプール』、『サウスポー』、『神様メール』、『夢酔独言』、『マコちゃんのリップクリーム』、...
スティーヴ・エリクソン『ゼロヴィル』ゼロヴィル作者:スティーヴ・エリクソン,柴田元幸出版社/メーカー:白水社発売日: 2016/02/27メディア:単行本この商品を含むブログ (2件) を見る おもしろすぎて何を言えばいいのかすらわからない。アンナ・ボーデン&ライアン・フレック監督『ワイルド・ギャンブル』ワイルド・ギャンブル [DVD]出版社/メーカー:アメイジングD.C.発売日:...
View Article自分の好きなコンテンツの何が好きのかがわからない、という話
結局、自分の好きなコンテンツとはなんなのか。好きなコンテンツがあったとして、どんなところが、何が好きなのか。 おおむね重曹みたいにふんわりとした生きざまをさらして歩いてる動物でも、歳をとればコンテンツの好みがはっきり確定して『へうげもの』の千利休みたいにハードコアで渋い趣味人になれるだろうと漠然と想像していたけれど、どうもそういう事態にはならないようで、未だに自分の好みがよくわからない。...
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