が、11日に発表になりました。
『アングリーバード The Angry Birds Movie』
『April and the Extraordinary World』
『Bilal』
『ファインディング・ドリー Finding Dory』
『Ice Age: Collision Course』
『Kingsglaive Final Fantasy XV』
『Kubo and the Two Strings』
『カンフーパンダ3 Kung Fu Panda 3』
『リトル・プリンス 星の王子さま The Little Prince』
『Long Way North』
『百日紅 Miss Hokusai』
『モアナと伝説の海 Moana』
『西遊記ヒーロー・イズ・バック Monkey King: Hero Is Back』
『Mune』
『Mustafa & the Magician』
『My Life as a Zucchini』
『Phantom Boy』
『レッド・タートル The Red Turtle』
『ソーセージ・パーティ Sausage Party』
『ペット The Secret Life of Pets』
『シング/SING Sing』
『Snowtime!』
『コウノトリ大作戦! Storks』
『Trolls』
『25 April』
『君の名は。Your Name.』
『ズートピア Zootopia』
だいたい前の記事で言及していた面子が順当に残った印象。
proxia.hateblo.jp
日本勢からは『百日紅』と『君の名は。』のほかに『Kingsglaive Final Fantasy XV』が入っていますが、これは圧倒的に評判悪いし、知名度的にも劣るのでまあ賑やかしでしょう。
ショートリストのなかで初めてみる顔なのは『25 April』、『Mustafa & The Magician』、『Bilal』と『Snowtime!』。
なかでも『Bilal』は異色。製作国はUAEで、ドバイにスタジオを構える Barajoun Entertainment が放つアニメ映画の第一作です。
内容はイスラム教の聖人であるビラール・ビン=ラバーフの伝記映画。
1000年ほど前のアラブのとある国を舞台に、田舎から攫われて街で奴隷として育った黒人少年がムスリムに改宗して己の運命を知るアドベンチャー大作、らしい。
注目すべきはその本気度。予算3000万ドルで、アラブの話なのに劇中で話されるのは全編英語。その映像クオリティも米国の大手スタジオと比べてもあまり遜色ありません。
キャラデザのルックも新鮮ですね。デフォルメされたキャラクターが世界的に主流な時代にあって、『Bilal』はかなりリアル寄り。しかし技術力の高さと隠し味のようにほんのりと施されたデフォルメのおかげで、観客にもかなり受け入れやすいビジュアルになっています。おそるべし、石油マネー。
『Snowtime!』はカナダの子供向けアニメ。いちおう原題こそ英語ですが、カナダといってもフランス語圏のケベックのアニメなので、『La guerre des tuques』というタイトルもつけられています。
内容は子どもたちが集まってキャッキャウフフと雪合戦するだけのお話っぽいです。
まあこれも本選には絡まないかな。
あとヒロインがかわいい。
『25 April』はニュージーランド製で、ショートリストに挙がったなかでは唯一のアニメ・ドキュメンタリー作品。第一次世界大戦でニュージーランドが初めて海外に遠征した(そして大敗した)「ガリポリの戦い」に参加した若者たちの群像劇です。
ガリポリの戦いでは2800人のニュージーランドの若者が失われたそうで、100年経った今でも国家的なトラウマだそうですが、その悲劇性がアメリカ人にどの程度伝わるかは疑問です。
とはいえ、戦争ドキュメンタリーアニメといえはアリ・フォルマンの『戦場でワルツを』の輝かしい前例があるだけに、仕上がりによってはあるいは……。
『Mustafa & The Magician』についてはまったくといっていいほど情報がありません。
ググるといちおうそれっぽい公式サイトがヒットするのですが……。
予告のビジュアルから公式サイトからとにかく何もかもショボい。
イラクを舞台にした話であるようなので、製作もイラクなのかな?