予想の季節です。
ほんとうは各ギルドの授賞が出揃ってからやったほうが当たりやすいんでしょうけど、
そこまで固まってしまうとつまらないので。
作品賞
『ブラックパンサー』
『ブラック・クランズマン』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『女王陛下のお気に入り』
★『グリーンブック』
『ROMA』
『アリー スター誕生』
『バイス』
・部門賞に目立ったサプライズもないなかで、メインディッシュたる作品賞が大波乱。『ファーストマン』や『ビールストリートの恋人たち』といった今年前半に本命視されていた「いかにもオスカー」な二本が落ち、『ブラックパンサー』と『ボヘミアン・ラプソディ』という大ヒットエンタメが入った。
・『バイス』はなんで賞レースでここまで名前出るのってくらい批評家受けも観客受けも微妙なんですよね。クリスチャン・ベールの変身芸とアナプルナのプロモーション力に助けられすぎてる感がある。あと政治的な時事性。
・『アリー スター誕生』はつい最近まで大本命扱いだったのにゴールデングローブ賞でミソがついてから元気がない。プロデューサーの名前的にもそんな強い感じはないし、このままずるずる立て直せなさそう。
・『ROMA』。外国語映画が作品賞獲ったことってあったっけ? いくらキュアロンのオスカー力をもってしても、いくらトランプがメキシコ映画のプロモートに一役買っているといっても、限度ってもんがある。
・『グリーンブック』、前哨戦の最重要賞のひとつであるトロント国際映画祭の観客賞を獲ったし、ゴールデングローブもいったし、素直に本命。政治的な時事性も備えているし、アメリカ人好きする内容(行儀の良い黒人と粗暴な白人が相互理解を深める!)っぽいし、適度にユーモアがあるようだし、主演&助演男優賞、脚本賞にもきっちりノミネートされてるし、死角があまりない。唯一の懸念材料は監督賞にノミネートされなかったことくらいか。あとは投票期間までのバックラッシュに耐えられるかどうか。
・『女王陛下のお気に入り』、ヨルゴス・ランティモスがオスカー像を掲げている姿を想像できない。あまりにエッジーな作品はオスカーで好まれない。
・『ボヘミアン・ラプソディ』、ゴールデングローブ賞ではドラマ部門でのノミネートだけでも疑問符だったのにまさか受賞までいくとは。ここまで来ると20世紀フォックスも応援に本腰を入れるでしょう。ただやはりオスカーって格ではない。アカデミーの上層部がいくらより観客に愛される作品を候補にしようとしたところで、投票するのは頭の固いおじいちゃんたちばかりなんですよ。
・『ブラッククランズマン』。『グリーンブック』のライバルになりえるとしたらこれ。しかしいくら黒人映画に好意的になったとはいえ、スパイク・リーの描くKKK潜入映画はあまりにポリティカルに深入りしすぎやしていないか。その深さをいまだ白人男性がマジョリティを占めるオスカーはそっと遠ざけてしまうのではないか。
・『ブラックパンサー』。視聴率対策っていうか、一般人への目配せでしょう。映画史的には重要作だろうけれど、オスカーでは客寄せパンダ以上にどうしてもならない。
監督賞
スパイク・リー(『ブラック・クランズマン』)
パヴェル・パヴリコフスキ(『COLD WAR あの歌、2つの心』)
ヨルゴス・ランティモス(『女王陛下のお気に入り』)
★アルフォンソ・キュアロン(『ROMA ローマ』)
アダム・マッケイ(『バイス』)
・外国語映画の監督が二人も入る異常事態。
・そして、ピーター・ファレリーまさかの落選。「お下品ロマコメの人」のイメージが払拭できなかったか。
・ブラッドリー・クーパーの落選はあきらかにゴールデングローブ賞の後遺症という気がする。ジェンキンス? チャゼルくん? そんなのもいたねえ。
・『ボヘミアン・ラプソディ』の作品賞ノミネートに象徴されるように、今年は「これ」という監督があんまりいない。
・というわけで、キュアロンに行きそう。外国語映画に作品賞を与えなかったとしても、アルフォンソ・キュアロンはあいかわらずハリウッド監督であり「身内」であるので、よくわかんないギリシャ人とかポーランド人とか変な映画撮る同国人よりはよほど安心感があるだろう。
主演男優賞
クリスチャン・ベール(『バイス』)
ブラッドリー・クーパー(『アリー スター誕生』)
ウィレム・デフォー(『永遠の門 ゴッホの見た未来』)
★ラミ・マレック(『ボヘミアン・ラプソディ』)
ヴィゴ・モーテンセン(『グリーンブック』)
・実在人物完コピ対決。ラミ・マレックか、クリスチャン・ベールか。ゴールデングローブ賞をもぎ取ったマレックに行くだろう。『ザ・マスター』以来、天才ハッカーになったり惨劇に巻き込まれたり突然職場で素っ裸になって会社を飛び出していったりしていたファンとしては感慨深い。
・イーサン・ホーク(『魂のゆくえ』)とジョン・デイヴィッド・ワシントン(『ブラッククランズマン』)が落ちて、ウィレム・デフォーが入った格好か。緒戦で有力視されていたライアン・ゴズリング(『ファースト・マン』)やルーカス・ヘッジズ(『Boy Erased』)はいつのまにかずるずると当落線上ですらなくなってしまった。
・作品と助演賞では黒人が強いのに、主演賞では八割型白人なのはまたぞろ論議を呼びそう。
主演女優賞
ヤリーツァ・アパリシオ(『ROMA』)
★グレン・クローズ(『天才作家の妻 40年目の真実』)
オリヴィア・コールマン(『女王陛下のお気に入り』)
レディー・ガガ(『アリー スター誕生』)
メリッサ・マッカーシー(『Can You Ever Forgive Me?』)
・前哨戦的にはほぼほぼクローズかコールマンか。批評筋はややコールマン寄りだが、「七度目の正直」というドラマ性とゴールデングローブ賞受賞の実績を持つ大ベテラン・クローズをこそオスカー会員は推すだろう。
・主な落選組はエミリー・ブラント(『メリー・ポピンズ リターンズ』)、ヴィオラ・デイヴィス(『妻たちの落とし前』)、トニ・コレット(『へレディタリー』)あたりか。『Eighth Grade』のエルシー・フィッシャーは次世代を担う新星としてノミネートしててもよかったかもしれない。
助演男優賞
★マハーシャラ・アリ(『グリーンブック』)
アダム・ドライバー(『ブラック・クランズマン』)
サム・エリオット(『アリー スター誕生』)
リチャード・E・グラント(『Can You Ever Forgive Me?』)
サム・ロックウェル(『バイス』)
・個人的にはサム・エリオット以外ありえないわけだけど、一歩引いた視点から冷静に考えるとやはりマハーシャラ・アリの『ムーンライト』以来の二度目の受賞が固い。対抗となるのはグラントか。
・大方事前の予想通りの顔ぶれだけれど、『ビューティフル・ボーイ』のティモシー・シャラメが入らなかったのは意外。
助演女優賞
エイミー・アダムス(『バイス』)
マリア・デ・タヴィラ(『ROMA』)
★レジーナ・キング(『ビール・ストリートの恋人たち』)
エマ・ストーン(『女王陛下のお気に入り』)
レイチェル・ワイツ(『女王陛下のお気に入り』)
・大方の予想通り、と思ったら、前哨戦では一切名前の挙がらなかったマリーナ・デ・タヴィラがここにきて大サプライズ。逆にクレア・フォイは『ファースト・マン』勢全体の不振のあおりを喰らった印象。
・でもまあ、レジーナ・キングの受賞は揺るがないでしょう。ストーンとワイツは票が割れるだろうし。
撮影賞
ルーカズ・ザル(『COLD WAR あの歌、2つの心』)
ロビー・ライアン(『女王陛下のお気に入り』)
ケイレブ・デシャネル(『Never Look Away』)
★アルフォンソ・キュアロン(『ROMA』)
マシュー・ライバティク(『アリー スター誕生』)
・なんでお前ここにいんのキュアロン。ルベツキはどうした。
・毎年常連組が独占しがちな撮影賞だけれど、今年はフレッシュな顔ぶれがならぶ。デシャネルを除けば今回含めて全員ノミネート歴二度以下。
・『ROMA』かなあ、って印象。撮影がキュアロン自身になってもキュアロン映画の変態撮影は生きている。
脚本賞
デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ(『女王陛下のお気に入り』)
ポール・シュレイダー(『魂のゆくえ』)
★ピーター・ファレリー他二名(『グリーンブック』)
アルフォンソ・キュアロン(『ROMA』)
アダム・マッケイ(『バイス』)
・大御所級の名前が並ぶ。しかしここはゴールデングローブ賞を獲った『グリーンブック』一択。
・脚本賞は例年若手をフックアップする場でもあるが、『eigtth grade』のボー・バーナムより『女王陛下のお気に入り』のデイヴィスがノミネートされたのは興味深い。
・それにつけてもポール・シュレイダー。
脚色賞
コーエン兄弟(『バスターのバラード』)
スパイク・リー他三名(『ブラック・クランズマン』)
ニコール・ホロフセナー、ジェフ・ホイットニー(『Can You Ever Forgive Me?』)
★バリー・ジェンキンス(『ビール・ストリートの恋人たち』)
エリック・ロス他二名(『アリー スター誕生』)
・各批評家賞やナショナル・ボード・オブ・レビューで受賞しているバリー・ジェンキンスに一日の長があるか。『ブラック・クランズマン』、『Can You Ever Forgive Me?』との三つ巴になるだろう。
・個人的には『スターリンの葬送狂騒曲』あたりも入ってほしかった。Netflixのアピールに押し出されてしまったか。
外国語映画賞
『Capernaum』(レバノン)
『Cold War あの歌、2つの心』(ポーランド)
『Never Look Away』(ドイツ)
★『ROMA』(メキシコ)
『万引き家族』(日本)
・オスカーの歴史上、同じ回の作品賞と外国語映画賞に同時ノミネートされて外国語映画賞を獲らなかった作品は存在しない。*1今回も『ROMA』がその伝統を踏襲しそうな勢い。
・日本のテレビ的には「カンヌを獲った『万引き家族』が本命!」みたいに盛り上げていくんだろうけど、『ROMA』の前には万に一つ程度の可能性しかないです。パルムドールってオスカーではあんま御利益ないし。
・つか『Cold War』が監督賞にもノミネートされちゃったから、二番手どころか三番手じゃん。
長編アニメーション映画賞
『犬ヶ島』
『インクレディブル・ファミリー』
『未来のミライ』
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
★『スパイダーマン:スパイダーバース』
・基本的に他の賞があんまり参考にならないので難しい。いつもならピクサーかディズニーに賭けておけば間違いないのだが……。
・ただ『シュガーラッシュ』も『インクレディブル』も続編。続編が受賞した例は『トイ・ストーリー3』しかない。どちらも批評家受けは結構いいものの、トイ3クラスの出来栄えだったかといえば疑問符がつく。
・そして『スパイダーバース』の勢いが無視できない。一方で、フィル・ロードは本命といわれながら候補にすら入れなかった『レゴ・ムービー』のときの悪夢がちらつく。
・とすると『犬ヶ島』か? 監督はアメリカ人には馴染みのある名前だし、作品の格的には十分だろう。しかし「アート枠」とみなされる作品は弱い。ストップモーションアニメの受賞は『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』だけだ。ウェス・アンダーソン個人に関していうなら、『ファンタスティック Mr.FOX』が『カールじいさんの空飛ぶ家』に敗北した歴史もある。
・間隙をついて『未来のミライ』? たしかに(日本の不評に反して)アメリカ人の受けは異常にいい。しかし投票方式が変わってますます内向きになる長編アニメーション部門で非アメリカ製映画が勝ち残るのは『千と千尋の神隠し』のときより困難になっている。
・候補作にはどれも一長一短がある。わたしに言えるのは「『リズと青い鳥』を候補に入れていないアニメ賞に価値などない」ということだけだ。
主題歌賞
“All the Stars”(『ブラックパンサー』)
“I’ll Fight”(『RBG』)
“The Place Where Lost Things Go”(『メリー・ポピンズリターンズ』)
★“Shallow”(『アリー スター誕生』)
“When a Cowboy Trades His Spurs for Wings”(『バスターのバラード』)
・要するに『アリー』の二曲のうちどちらか、という話で、まあ「Shallow」だろうな、といった感じ。ポテンシャル的には「All the Stars」も十分ありうる。
短編実写映画賞
『Detainment』
『Mother』
★『Skin』
『Fauve』
『Marguerite』
・難しい。それぞれに受賞実績はあるのだが、どの賞を獲っていれば有利というものでもない分野なので……。
・受賞実績でいえば「FAUVE』。あるいは実績こそ少ないものの黒人問題を扱って会員たちにも馴染み深い『SKIN』あたりか。『ブラックパンサー』『ブラッククランズマン』『グリーンブック』の年であることを考えると、後者に一票。
短編アニメーション映画賞
『Animal Behaviour』
『Bao』
『Late Afternoon』
『One Small Step』
★『Weekends』
・やはり難しい。
・昨年はディズニーの功労者グレン・キーンがコービー・ブライアントの詩をアニメ化した『Dear Basketball』で受賞するという嬉しいサプライズがあった。
・このところピクサーが弱い部門であることを踏まえると『Bao』は望み薄か。受賞実績から『Weekends』を推そう。アヌシー受賞作はアヌシー受賞作でオスカーに嫌われる伝統があるが。
作曲賞
ルドウィグ・ゴランソン(『ブラックパンサー』)
テレンス・ブランチャード(『ブラック・クランズマン』)
★ニコラス・ブライテル(『ビール・ストリートの恋人たち』)
アレクサンドル・デスプラ(『犬ヶ島』)
マーク・シャイマン(『メリー・ポピンズリターンズ』)
・ゴールデングローブ賞を獲ったジャスティン・ハーヴィッツ(『ファースト・マン』)が落選する波乱。となると前哨戦でハーヴィッツと賞を二分してきたブライテルが独走か。対抗馬はもちろん、ここ十三年で十作品目のノミネーションとなるアレクサンドル・デスプラ。
編集賞
バリー・アレクサンダー・ブラウン(『ブラック・クランズマン』)
★ジョン・オットマン(『ボヘミアン・ラプソディ』)
ヨルゴス・マヴロプサリディス(『女王陛下のお気に入り』)
パトリック・J・ドン・ヴィトー(『グリーンブック』)
ハンク・コーウィン(『バイス』)
・前哨戦でも受賞が割れていて予想がしづらい。監督降板のドタバタ劇を立て直した功労者であろう『ボヘミアン・ラプソディ』のジョン・オットマンに会員からの称賛票があつまるか。編集芸といえばマッケイ映画の『バイス』もあるだろうし、単純に作品の強さでいえば『グリーン・ブック』も捨てがたい。
・ここでも『ファースト・マン』が落ちている。かわいそう。
美術賞
★ハンナ・ビークラー、ジェイ・ハート(『ブラックパンサー』)
ヒィオナ・クロンビー、アリス・フェルトン(『女王陛下のお気に入り』)
ネイサン・クロウリー、キャシー・ルーカス(『ファースト・マン』)
ジョン・マイラ、ゴードン・シム(『メリー・ポピンズリターンズ』)
ユージニオ・キャバレロ、バルバラ・エンリケス(『ROMA』)
・前哨戦の実績から見れば、『ブラックパンサー』と『女王陛下のお気に入り』の一騎打ち。SFやファンタジーもそこそこ強い分野だけに『ブラックパンサー』の勝利に期待がかかる。
衣装デザイン賞
メアリー・ゾフレス(『バスターのバラード』)
★サンディ・パウエル(『女王陛下のお気に入り』)
ルース・E・カーター(『ブラックパンサー』)
アレクサンドラ・バイン(『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』)
サンディ・パウエル(『メリー・ポピンズリターンズ』)
・この四半世紀で(今回の二作品含めて)十六回のノミネーションと三度の受賞を誇る大御所サンディ・パウエル一強か。衣装デザインは全体的に時代劇が強い傾向があり、『恋に落ちたシェイクスピア』と『ヴィクトリア女王 世紀の愛』で華やかな衣装を手がけてきたパウエルならやすやすと『女王陛下のお気に入り』でオスカー像をかっさらってしまうだろう。
・ノミネーション自体に大したサプライズはないけれど、『ボヘミアン・ラプソディ』(ジュリアン・デイ)が落ちたのは意外といえば意外。
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
ゴラン・ランドストロム他一名(『Border』)
ジェニー・シャーコア他二名(『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』)
★グレッグ・キャノム他二名(『バイス』)
・去年のゲイリー・オールドマン大変身が受賞にいたったことを考えると、『バイス』かな。ただクリスチャン・ベールの大変身はメイクの力というより本人の努力が大きい気もする……。
視覚効果賞
ダン・デリーウー他三人(『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』)
クリス・ローレンス他三人(『プーと大人になった僕』)
ポール・ランバート他三人(『ファースト・マン』)
★ロジャー・ガイエット他三人(『レディ・プレイヤー1』)
ロブ・ブレドウ他三人(『ハン・ソロスター・ウォーズ・ストーリー』)
・伝統的にSFが強い。問題はどのSFが取るか、ということだけれど、『シャイニング』を完コピした『レディプレイヤー1』にインパクトの面で軍配があがるか。『スパイダーマン2』の受賞以来、スーパーヒーロー映画は惜敗続きなので集大成的な『アベンジャーズ:IW』にあげようとする空気もできるかもだが……。
・『ブラックパンサー』が落ちて『プーと大人になった僕』が入ったのはちょっしたサプライズだった。やはりSFでもスーパーヒーロー映画は敬遠されるのかもしれない。オスカー会員の微妙な乙女心。
録音賞
スティーブ・ボーデッカー他三名(『ブラックパンサー』)
ポール・マッセイ他二名(『ボヘミアン・ラプソディ』)
スキップ・リーヴセイ他二名(『ROMA』)
ジョン・タイラー他三名(『ファースト・マン』)
★トム・オザニック他四名(『アリー スター誕生』)
・こっちは音響編集賞と違って必ずしも音楽映画が弱いとは限らない。とはいえ、編集賞とかぶりがちなのも事実。
・音楽映画で比べるなら、『ボヘミアン・ラプソディ』は役者自身の肉声でないのが痛い。ここは『アリー』か。
音響編集賞
ベンジャミン・A・バート、スティーブ・ボーデッカー(『ブラックパンサー』)
ジョン・ワーハースト、ニーナ・ハートストーン(『ボヘミアン・ラプソディ』)
★アイ-リン・リー、ミルドレッド・イアトロウ(『ファースト・マン』)
イーサン・ヴァン・デル・リン、エリック・アアダール(『クワイエット・プレイス』)
セルジオ・ディアス、スキップ・リーヴセイ(『ROMA』)
・正直なんもわからん。受賞実績や作品そのものとの関わり具合で言えば『クワイエット・プレイス』組なのだが。
・サウンド関係ではあるけれど音楽映画が録るとは限らず、ここ最近の受賞傾向(『ゼロ・グラビティ』、『アメリカン・スナイパー』、『マッドマックス:FR』、『メッセージ』、『ダンケルク』)を管見するに基本静かでたまにドンドン重低音が鳴る映画が好まれるかな、という印象。とすると(観てないけど)『ファースト・マン』?
長編ドキュメンタリー賞
Free Solo
★RBG
Kinder des kalifats
Hale County This Morning, This Evening
Minding the Gap
・あんまりよくわからんですが、アメリカのリベラルの良心を体現した最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグのドキュメンタリーが話題性あって抜けるんじゃないかとおもう。
短編ドキュメンタリー賞
A NIGHT at the Garden
★Black Sheep
LIFEBOAT
End Game
Period. End of Sentence.
・手がかり絶無に等しいですけど、時勢的にはなんとなく難民問題を扱った『LIFEBOAT』か、人種問題を扱った『Black Sheep』の二択な気がする。