風邪引いててつらいので簡単にいきます。
2015年に観た新作映画ベスト20とその他 - 名馬であれば馬のうち
2016年に観た新作映画ベスト25とその他 - 名馬であれば馬のうち
2017年の映画ベスト20選と+αと犬とドラマとアニメと - 名馬であれば馬のうち
- ベストな10作
- ネクストな10作
- 11.『ペンタゴン・ペーパーズ』(スティーブン・スピルバーグ監督、米)
- 12.『タリーと私の秘密の時間』(ジェイソン・ライトマン監督、米)
- 13.『僕の名前はズッキーニ』(クロード・バラス監督、仏)
- 14.『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』(パブロ・ラライン監督、チリ)
- 15.『30年後の同窓会』(リチャード・リンクレイター監督、米)
- 16.『ピーターラビット』(ウィル・グラック監督、米&英&オーストラリア)
- 17. 『君の名前で僕を呼んで』(ルカ・グァダニーノ監督、米)
- 18..『パティ・ケイク$』(ジェレミー・ジャスパー監督、米)
- 19.『スターリンの葬送狂騒曲』(アーマンド・イヌアッチ監督、英&仏)
- 20.『ホールド・ザ・ダーク そこにある闇』(ジェレミー・ソルニエ監督、米)
- メンションしたい10作
- ドキュメンタリー10選
- 観たアニメ映画全部
- イヌ映画オブジイヤー十選
- 姉映画10選
ベストな10作
1.『ファントム・スレッド』(ポール・トーマス・アンダーソン監督、米)
・世間には絶対理解されないであろうキチガイ同士がバトルする映画(『セッション』とか)が好きです。わたしたちが観たかった『貞子 vs. 伽椰子』がここにあった。
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2.『リズと青い鳥』(山田尚子監督、日)
・わたしたちはわたしたちを殺してくれる時間、拷問してくれる空気を求めて映画を観に行ってるところがあり、その点でリズ鳥はまちがいなくグアンタナモでテロリストを尋問するときに最適なツールといえるでしょう。
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5.『スリービルボード』(マーティン・マクドナー監督、米)
・あのラストでなかったら「そこそこ面白かったな」程度だったかもしれない。
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6.『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、日)
・攻守がそっくり入れ代わる(入れ替わってない)タイプのホラー映画
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7.『若おかみは小学生!』(高坂希太郎監督、日)
・すさまじく気合の入ったトラック横転シーンを観た瞬間に神を確信した。
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8.『聖なる鹿殺し』(ヨルゴス・ランティモス監督、英)
・悪役がわけがわかるようでわけのわからないたとえ話をするサイコホラーは名作
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9.『心と体と』(イルディコー・エニェディ監督、ハンガリー)
・コミュ障ポルノ
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ネクストな10作
11.『ペンタゴン・ペーパーズ』(スティーブン・スピルバーグ監督、米)
・よく考えたらそこまでおもしろくないプロットやおもしろくなりそうにない場面をサービス精神満点でめちゃくちゃスリリングに撮れるってヤバくないですか? ヤバいです。
12.『タリーと私の秘密の時間』(ジェイソン・ライトマン監督、米)
・『止められるか、俺たちを』と並んで半径一クリック以内に見せたい映画ナンバーワン
13.『僕の名前はズッキーニ』(クロード・バラス監督、仏)
・孤児院ものはいいよね。去年では『きっと、いい日が待っている』もよかった。2018年はストップモーションが『ズッキーニ』、『犬ヶ島』、『ライカ』(ソフトスルー)、『ボックストロール』(ソフトスルー)と多かったですね。
15.『30年後の同窓会』(リチャード・リンクレイター監督、米)
・このところリンクレイターはなに撮っても最高。芸達者のおっさん三人を転がしているだけでこんなにもおもしろくなってしまう。
17. 『君の名前で僕を呼んで』(ルカ・グァダニーノ監督、米)
・圧倒的夏感。
18..『パティ・ケイク$』(ジェレミー・ジャスパー監督、米)
・出てくるキャラがみんなチャーミング。コンサートのシーンは泣きますよね。
19.『スターリンの葬送狂騒曲』(アーマンド・イヌアッチ監督、英&仏)
・ヤクザ映画みたいなノリのタイミングと口先三寸でタマ取り話がつまらないわけがない。
メンションしたい10作
21.『犬猿』(吉田大八監督、日)
・悪意のある笑いがペーソスに転化する瞬間はいつも美しい。
22.『ボストン・ストロング』(デイヴィッド・ゴードン・グリーン監督、米)
・英雄なんてガラじゃないのにむりやり英雄にさせられてしまった平凡な男の等身大の物語。意外となかった気がするところにジェイク・ギレンホール。
23.『判決、ふたつの希望』(ジアド・ドゥエイリ監督、レバノン)
・絶対に和解不能なラインまで追い詰められた二人がギリギリのところでギリギリのコミュニケーションを取る。『偽りなき者』のクリスマスのシーンに通じる美がある。
24.『へレディタリー 継承』(アリ・アスター監督、米)
・あざとすぎるきらいはありますけど、やっぱりすごい。
25.『ウィンド・リバー』(テイラー・シェリダン監督、米)
・暴力。
26.『犬ヶ島』(ウェス・アンダーソン監督、米)
・イヌ。
27.『恋は雨上がりのように』(永井聡監督、日)
28.『ブリグズビー・ベア』(デイヴ・マッケイ監督、米)
・オタク全肯定ポルノみたいな話だけど、オタクなので。
29.『トラジディ・ガールズ』(タイラー・マッキンタイア監督、米)
・なにもかも燃やして終わる話は100点。
ドキュメンタリー10選
1.『消えた16mmフィルム』(ネトフリ)
90年代のシンガポールで自主映画を撮ろうとした少女たちについての不思議なドキュメンタリー。一言で言い表すのは難しいけれど、哀しい変人の記録ならびに映画制作青春ものとして最高にいい。最高です。
2.『マーキュリー13 宇宙開発を支えた女性たち』(ネトフリ)
宇宙開発の陰で女性飛行士として訓練を受けていたものの、男性社会の理不尽な圧力に潰されてしまったパイロットたちの話。出てくるおばあちゃんたちがみんな痛快で蓮っ葉な飛行機乗りばかりでとにかくかっこよく、気持ちがいい。かっこいいババアを見たい人におすすめ。最高です。
3.『私はあなたのニグロではない』
アメリカで最も尊敬される黒人作家のひとり、アレック・ボールドウィンが遺したメモや手紙をサミュエル・L・ジャクソン読み上げていくドキュメンタリー。イカしたパンチラインがいっぱい出てきてよい。最高です。
4.『ゲッベルスと私』
ゲッベルスの秘書だった人が「たしかにおかげでいい目を見させてもらったけど? わたしだけが悪いわけじゃないし? 時代の流れにはおまえらだってどうせ逆らえないでしょうが」と一人語りしていく。悲惨なババアを見たい人にオススメ。ゲッベルスに忖度して職員たちがローマまで愛犬を緊急輸送したら戦争中なのに何やっとんねんと逆に叱られたエピソードが好き。
5.『オーソン・ウェルズの遺したもの』(ネトフリ)
ネトフリで同時公開されたウェルズの遺作『風の向こうに』についてのドキュメンタリー。いいブロマンス。
6.『レイチェル: 黒人と名乗った女性』(ネトフリ)
白人家庭に生まれたのに、なぜか黒人として黒人地位向上協会の幹部にまでのし上がって黒人権利運動のジャンヌ・ダルクとなって女性の転落とその後、そして彼女がなぜそんな行為に走ったのかを過去の人生からたどっていく。こういう救いがたいホラに走った救われない人の救いようのない人生を見せて観客を「どないせーちゅーねん」みたいな気持ちにさせるドキュメンタリー好き。どうしようもなくなりたいときに見ましょう。
7.『オデッサ作戦』(ネトフリ)
むちゃくちゃなアホがむちゃくちゃなことやってむちゃくちゃ荒稼ぎした記録。ソ連崩壊直後のロシアがいかに混沌としていたのかがよくわかる。
8.『サファリ』
アフリカでのスポートハンティングについてのドキュメンタリー。人間のおぞましさを描き出した点でこの映画に勝るものはなかった。さすがはウルリッヒ・ザイドル。
9.『テイク・ユア・ピル: スマートドラッグの真実』(ネトフリ)
アメリカで社会問題となっている強壮剤としてのアデロール(アンフェタミン)濫用問題を描いたドキュメンタリー。「勝てない人間に価値はない=常に価値を証明しつづけなきゃいけない」というアメリカン・ドリームと表裏一体のアメリカの病が顕れるところはなんだっておもしろい。
10.『黙ってピアノを弾いてくれ』
こんなに個性的な狂人が世界のショービズ界にはいたんだな、とおもうとまだまだ自分はなにも知らないのだとおもいしらされます。
観たアニメ映画全部
『リズと青い鳥』
神。
『若おかみは小学生!』
おかみ。
『ぼくの名前はズッキーニ』
かわいそうなガキはいい出汁がでるんですよ。
『ライカ』
犬で泣かす。
『犬ヶ島』
犬で泣く。
『山村浩二 右目と左目で見る夢』
「頭山」の山村浩二の短編集。いい感じの映像ドラッグ。
『シュガーラッシュ:オンライン』
なんだかんだ言ってもちゃんと「2」やってる。
『リメンバー・ミー』
完成度は高いし面白い。ただ最近のピクサーの中ではいい意味でも悪い意味でもそこまで残らない。
『マイリトルポニー プリンセスの大冒険』
現生人類が到達した一つの達成。疑いなく何かを成し遂げている。何かを。
『ペンギン・ハイウェイ』
この作品はこれでいいんだけど、このまま続けられるとこの監督をあんま好きになれそうにない。
『名探偵コナン ゼロの執行人』
全体的にバカっぽいんだけど、突き抜けたバカなので好き。
『さよならの朝に約束の花をかざろう』
全体的に気持ち悪いんだけど、突き抜けた気持ち悪さなので好きなほうではある。
『ゴッホ 最後の手紙』
ゴッホのタッチを再現した労苦は評価したい。ただ話はダルい。
『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』
体調の問題で上映時間の九割は寝てたけど起きてた一割はきれいだった。
『ボックス・トロール』
やっと来たライカの未公開作。期待ほどじゃなかったけれど、よく考えたらライカっていつもこんくらいだよなとはおもう。
『生きのびるために』
やっときたスタジオサルーンの話題作。社会性があってよろしおすなあ、としか言えない。
『ボス・ベイビー』
全然悪くはない。アイディアが六番煎じくらいなだけど。ハンナ・バーベラ風の3D背景には可能性を感じる。
『ニンジャ・バットマン』
いい加減勘違いジャポネスクではしゃぐのダサいからやめたほうがいい。
『小さな英雄 カニと卵と透明人間』
ジブリの短篇アンソロ。特に感想はない。
『ネクスト・ロボ』
なにもかもがどうでもいい。
『未来のミライ』
アニメーションのレベルが高いからといってショタをどうにでもしていいわけではない。
イヌ映画オブジイヤー十選
『ライカ』
『犬ヶ島』
『イット・カムズ・アット・ナイト』
『リメンバー・ミー』
『キングスマン:ゴールデン・サークル』
『希望のかなた』
『未来のミライ』
『黒い箱のアリス』
『ホールド・ザ・ダーク』
『ザ・プレデター』
姉映画10選
『ワンダー 君は太陽』
『ファントム・スレッド』
『バーバラと心の巨人』
『メアリーの総て』
『来る』
『犬猿』
『クワイエット・プレイス』
『若おかみは小学生!』
『RAW 少女のめざめ』(今年の正月に観た)
『サーミの血』